山豐農園
~自然薯販売 山菜 野菜の生産日記~


9月も後半。
ムカゴがだいぶ肥大しています。


毎年恒例のムカゴの食べ歩き開始。


ムカゴは、自然薯(芋)の分身。
うまい自然薯にはうまいムカゴが付きます。
生で食べなければ違いは判りませんが、粘りが強い自然薯のムカゴは粘りが強く、アクのある自然薯のムカゴはやはり少し苦みがあります。 …ある気がします。
私は、2品種の自然薯を作っていますが、それぞれムカゴの味も違います。
(微妙な違いですが…)

ちなみに、自然薯には 雄芋(雄株)と、雌芋(雌株) があり、ムカゴは、どちらの株にも付きます。
田舎でも、 『ムカゴは雌株にしかつかない。』 と勘違いしている人が多いです。
ムカゴも自然薯の種として使用できるのですが、面白いのは、雄株から採れたムカゴは全て雄芋


これは、ムカゴは自然薯の茎が肥大したもので、受粉により作られたものじゃないから。
親株の遺伝子をそのまま引き継いでいるわけです。
ちなみに、自然薯を切って種にする、切芋種も一緒。


雄芋を切れば雄芋。
雌芋を切れば雌芋になります。
逆に、雌株にしかつかないものは、ハナタカメンと呼ばれる、種子。



これは、おしべとめしべが受粉してできた種なので、育てれば雄芋と雌芋のどちらにもなります。
ただ、ハナタカメン(種子)から一端の自然薯ができるまで、5~10年くらいかかるようです。

いくら気の長い私でも、そんなに待てません。(笑)
ちなみに、ムカゴからだと、早くて2~3年。
切芋種であれば約1年で収穫できます。

ただ、切芋種というのは非常に腐りやすく、作るにはそれなりの技術を必要とします。

何事も簡単にはいかないですね。

これからも技を磨いて、いい自然薯おじさんになれるように精進します。

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