山豐農園
~自然薯販売 山菜 野菜の生産日記~

私たちは 鹿児島県曽於市 財部町 (たからべちょう) で自然薯栽培に取り組む
『たからべ自然薯同友会』 です!


私たちが農業を営む 鹿児島県曽於市 は 大隅半島の北部に位置し、美しい自然に囲まれた 畜産や畑作の盛んな地域です


農業に恵まれた環境の中、同年代の新規農家、2代目、3代目農家が偶然にも
『自然薯栽培』 を通じてめぐり合い、土づくりや管理方法を仲間同士共有し、切磋琢磨し、天然じねんじょ とも渡り合える自然薯づくりを目指して日々研究をしています


そもそも ジネンジョ とはヤマノイモの一種で、数少ない日本原産の野菜 (山菜) です
他のヤマイモ類と比べ、粘り、風味が非常に強く、美味。

もともと 日本の山に自生していた自然薯
畑での栽培が行われるようになったのもそう古くはありません
栽培データの少ないなか、良質の自然薯を育てるための適した土づくりや栽培方法を考えるのも私たち農家の仕事です

専業農家だからわかる
『この野菜はこうだけど、自然薯ではどうかな?』
といった疑問や考察を年々繰り返し、実行し 現在に至ります
失敗も繰り返してきましたが、それが経験となり、翌年もっといいものを作る!
それが私たちの強みであり、農家としての誇りです
▼ 苦労の末、収穫を迎えた自然薯

▼ すり下ろすといい香りが漂う。 強い粘りも特徴


粘り強く 真っ白で まっすぐに
私たち たからべ自然薯同友会は これからも最高品質の自然薯を目指して栽培に取り組んでまいります!

鹿児島県曽於市
【たからべ自然薯同友会】
会 長 豊 田 貴 幸
山豐農園 ☎ 0986-36-7646
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自然薯を育て始めて、長い会員で 20年近く毎年栽培を続けています
(令和5年現在)

今でこそインターネットなどで自然薯の栽培情報を調べたりできるようになりましたが、当初はそういったデータも今より断然少なく、一部の公開されている情報と、数少ない書物を読み漁ったり、他の野菜の土づくりから試してみたり。
それぞれの会員が知恵と体を使いながら栽培技術を向上させてきました

最初の頃は失敗も多く、変形や虫食い、生理障害などの自然薯も経験してきました
▼ 栽培初期。 排水不良や肥料成分による変形。 虫食いも多かった。。。


▼ 試行錯誤と、自分たちの農業技術の向上により品質も年々向上!


もともと 鹿児島県 は山で良質の天然自然薯がよく採れ、その自然薯をふんだんに使用した 『かるかん』 が郷土菓子として古くから根付いている県です
その鹿児島の大地の力と、私たち農家の技術とプライドをかけて、天然物に負けず劣らずの自然薯づくりを目指しています!

▼ 鹿児島県曽於市の中山間で、山に近い環境での栽培を行っている。

農業県でもある鹿児島は温暖な気候で、技術を駆使すれば1年を通して野菜作りができます

私たちは農業を生業として、自然薯以外にも季節ごとに様々な野菜を生産しています
▼ トンネルビニールを使用したサトイモ栽培と、露地マルチ栽培
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▼ 寒い冬場に植えて、収穫は真夏の7~8月



▼ なす の露地栽培

きれいに整列した畑から生産者の性格が伺える


▼ 収穫したニンニクの貯蔵

ニンニクと自然薯のダブルパワーで本人はいつも元気いっぱい!

▼ 露地トマトの栽培

たわわに実ったミニトマト。赤く、甘くなるのを楽しみに管理作業を行う


▼ きれいな水でじっくり育ったお米

乾燥は今では珍しくなった天日干し



▼ 秋冬大根の産地鹿児島!

青首大根と白大根。
比較的、育てるのが簡単な部類とされている大根だが、まっすぐ美しい大根を揃えて作るのはやはり技術と知識が必要。


そして、自然薯!

独自の施肥基準で土づくりと準備を行う


自然薯は長いもので1.5mほどに育ちます
栽培の場合は、波板や、専用のパイプ、シートを斜めに埋設することで、収穫をしやすく育てます


この栽培シートの中でじっくり育つので、手抜きはできない!

1本1本丁寧に、素早く。。。
▼ 栽培シート埋設作業
私たちが年間を通して行う農作業の中で、この作業が一番大変かもしれない




▼ 埋設が終わったら畝立て作業。
明日の作業段取りで、太陽が明るいうちは頑張ってます




▼ 畝を立てたらいよいよ定植

農業をやったことある人ならわかると思いますが、通常の野菜類はビニールを張ってから植えるのに対して自然薯は栽培シートの関係上 定植してからマルチビニールを張るので、これがなかなか大変

ビニール張りは全て手作業。



▼ マルチビニールが終わったら支柱建て

自然薯の支柱は通気性、葉の茂りかた、作業性を考慮して建てていきます
葉の茂り具合によって芋の大きさも変わってくるので重要な作業

きつかった栽培シート埋設を思うと、ここで手は抜けません!


▼支柱まで建てたら ほっ と一息


無事に芽が出るか 毎年心配ですが、出芽するとグングン つる を伸ばしていきます




▼ 夏から秋の自然薯畑

台風でもみくちゃにされてしまう年もあるが、この時期の自然薯畑は葉っぱが青々と美しい!


支柱の立て方も様々
会員それぞれが こだわりを持って一生懸命に管理しています



▼ 秋の味覚


炒っておつまみにしたり、ムカゴごはんにしたり


▼ 10月末~11月初旬
寒さとともに少しずつ葉っぱが黄葉してきます

畝の土が土割れしているのは、自然薯が太った証拠!
楽しみ楽しみ♪

▼ 霜が降りて、本格的な冬がくると一気に葉っぱが枯れあがる


ちぎろうとしてもちぎれなかった固いツルが、自然にプツンと切れていたら収穫の合図
畑は枯葉で寂しく見えるが、立派な自然薯が育っていると寒さも吹き飛ぶ





▼ 自然薯はとろろにして生で食べるのが一番美味しい

腸内環境を整え、びっくりするくらいの整腸作用があります!
始めて食べた方は翌日のお通じに驚く人も!?


スラっと長く、真っ白で、良い風味。そして強い粘りこそ自然薯の真骨頂!

ごはんにかけると、何杯でも食べれそう!

生とろろ の ままだと 風味と粘りのインパクトが強すぎて完全に 『主役』 になってしまいますが、熱を通すと料理の 『名わき役』 (隠し味) にもなります!
例えば、自然薯(とろろ) を入れた 出汁巻き卵



これもまた絶品!


写真見ているだけで、美味しそう。。。笑
まだまだ自然薯について語りたいことは山ほどありますが、あまり記事が長くなってしまいました

生産状況などはまた別の機会にブログでもアップしていきます

これからも私たち たからべ自然薯同友会 は、農業と食を通じて 安心安全な野菜・自然薯栽培を続けていきますのでどうぞよろしくお願いします!

鹿児島県曽於市
【たからべ自然薯同友会】
会 長 豊 田 貴 幸
山豐農園 ☎ 0986-36-7646
