山豐農園
~自然薯販売 山菜 野菜の生産日記~
それは、パイプの仕込みと、支柱建込。

今回はパイプについて紹介します。


私は、パイプによる自然薯栽培をしているのですが、このパイプは、言わば 自然薯のゆりかご になります。

植え付けた種芋から出た新しい新生芋が、このパイプ内で成長してゆくのです。

パイプ栽培のメリットは、根が養分を吸収する土と、芋が育つ土を分けれること(芋の食べる部分には養分が少ない方がよく育つ。逆に、根の部分には養分が必要。)と、なんといっても収穫が簡単


芋はパイプ内に入っているので、多少ゴリゴリ掘っても無傷で取り出せます。

山のものだとこうはいきません。

丁寧に掘っても、ちょっとミスすると、ポキッといっちゃいます。

逆にパイプは、設置が大変ですが…
設置の手順は、まず、パイプ内に入れる山土をふるいにかけて、小石や土の塊を取り除きます。

そしたら、その土をパイプ内に詰めます。多すぎても少なすぎてもダメ。

1本あたり5kg程度になります。

あとはこれを株間30cm、角度15度~30度程度に埋設していきます。

丁寧に1本ずつ埋設していきます。

昨年は応援を頼んだんですが、今年は時間もあるので一人作業。

今の私の村人レベルだと、1日100本弱の埋設が限界。

自然薯の作業はしばらくコレが続きます。
なんとか4月下旬には畝たてまで終わらせたい!
ファイト!自分!

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天気予報では夕方から雨になっていたけど、少し早まったようです。

3月から5月は天気予報がなかなかあたりません。
ま、雨というのが当たってるだけでもすごいか。

当然、これだけ雨が降られると、畑での土いじりが出来ないのでヒマな時間がでてきます…。
ちょこっと裏山へ探検に行ってまいりました。


あんまり雨の日に山へ入るのも危ないけど…最近、木こりのおじさんたちが木を切って、新しい苗木を植えていったばかりなので歩きやすい。

発見したのは…ゼンマイちゃん。


丁度食べごろではないでしょうか


このゼンマイ、『男ぜんまい』 と、『女ぜんまい』 があるのをご存じでしょうか

この、ふわふわの綿の中の葉っぱが、丸く膨らんでいるのが男ゼンマイ。平たいのが女ゼンマイで、同じ株から生えています。
男ゼンマイ↓↓↓

女ゼンマイ↓↓↓

男ゼンマイの方が葉っぱが多く、胞子がつきます。

食用にするのは大体 『女ゼンマイ』 のほう。
理由は、私の親父曰く、「男ゼンマイ食ったら腹こわす。」
…ほんとかよ。と思って調べてみたら、どうやらどちらも同じように食べられるらしいです。

ただ、確かに色々な説があるようです。
私が調べた中では、
① 男ゼンマイも女ゼンマイも食用として、同じように食べられる。
② 男ゼンマイは硬いので食用にはならない。
③ 男ゼンマイを取ってしまうと、胞子がなくなるので採取しない。
(当然、女ゼンマイも少し残す。)
④ 親父が言ったように、食ったら腹こわす。
なるほどと思うのは、やはり③番でしょうか。

ちなみに、親父が言った「腹こわす。」というのは、どこを調べても載っていない。
多分、③を守るように、親父が子供の頃に植え付けられた知識か、生で食ったのかのどちらかでしょう。(笑)
私は、③番を実行していきたいと思います。


このゼンマイ、収穫したら食べる前に灰汁抜き処理が必要です。
手順は、
① ゼンマイの綿を取る。
② ゼンマイが入るくらいの鍋にお湯を沸かす。
③ 沸騰したらゼンマイを入れ、直ぐに重曹(灰でも可。)を大さじ3杯くらい入れてかき混ぜ、火を止める。
④ 自然に冷まし、一晩置く。(ゼンマイが水面から出ないように。)
⑤ きれいな水に替えてそのまま水にさらしておく。(食べる分だけ取り出して調理する。)
※ 灰汁が抜けきっていないようであれば、もう少し重曹を入れて冷水にさらしておく。
調理は、炒めものや、煮物にしてもおいしいです。

私の家では専ら 味噌汁の具 として活躍します。

ほんと、春はいろいろ楽しみですね


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初めて、父や祖父といった身内からではなく、他人から借りました。

まぁ、他人と言っても父の友人なわけで、全く知らない人からではないのですが…

広さは 1反 (300坪)の畑地です。


もともと(去年まで)は茶畑だったこの畑。
聞けば、茶畑には毎年大量の堆肥(豚糞等)を投入するため、残留肥料も多く、他の作物を植えても葉っぱやツルばかり大きくなり、実が少ない。いわゆるツルボケになってしまう可能性が高いようです。
他の農家さんも、多分ツルボケを気にして、借りてなかったのでしょう。
私は、タラの木を植える土地を探していたわけで、サツマイモなどのツルボケになりやすい作物とはちょっと違う気がする。


日当たりはバツグンで、条件もいいです!

ちなみに、過剰施肥の畑を改善するのに、『クリーニングクロップ』なるものがあります。

これは、畑にソルガムや、イタリアンライグラスといった肥料分をよく吸収する作物を植えることで、その土地の養分の割合を調整するものです。
ソルガム(モロコシ)↓↓↓

イタリアンライグラスとエンバクの混合 ↓↓↓

私の家には牛が数等いますので、収穫後は飼料になりますが、そのまま緑肥として畑にすき込んでもいいようです。

土を休めるためには、こういった作物を植えることも重要ですね!

ちなみに、昨年日当たりの悪い土地に植えて、育ちの悪かったタラの芽たちを見に行ってみたら…

「ど~れ、あったかくなってきたから、そろそろ芽吹くか。」

ってかんじで、脇芽がやる気を出していました。
やばいな。本当は芽が動くちょっと前に植え替えるのがいいのだけれど…
時期を誤ると、またこいつらの機嫌を損ねて大きくなってくれなそう。

今は自然薯の畑の準備を急いでいるのだけれど、こっちも急いだ方がいいな。

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私と同い年の彼は、訓練終了後スイートピー農家に務め、農業の仕事をしています。

きれいなスイートピー


とってもいい香りです。

宮崎県日南市から車で約1時間半かけて持ってきてくれました。


野菜も、気温が上がる前の朝どりで市場に持って行ったりしますが、彼のところのスイートピーは早朝2時から収穫作業が始まるようです。

手は徐々に職人の手になってきている模様。

頑張ってますね~。(^^) 自分も負けないように頑張ろう。

もらったスイートピーの一部を職業訓練校にもって行きました!↓↓↓


あいにく、講師全員はいませんでしたが、とても喜んでましたよ。
やはり、こんなに喜んでもれえると作り甲斐がありますね!

農業の魅力の一つです。

訓練終了前に同期生が花壇に植えてたチューリップも咲いてました。

春ですね~。

↓は同学校の園芸講座でつくった寄せ植えのようです。

オシャレだな。


自分もやってみようかな~~。

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もうちょっと大きくなるかな



なんか、ちっちゃくてカワイイ。

味はちゃんとタラの芽です。

ほのかな苦みが最高!

よ~し!今年の植え付けはしっかり栽培管理して、もっと大きなタラの芽を収穫するぞ!


おいしいタラの芽栽培、頑張ります!


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水も全く与えず、温度変化の少ない屋内に重ねていた育苗箱。
大丈夫だっただろうか…



心配で、一つだけ取り出してみました。

特に変化ないね。

よし、大丈夫そう。


ハウス内に育苗箱を移動し、今日から5日間気温20℃で管理します。その後25℃に温度設定を変えて20日~25日で発芽するようです。

水をやり過ぎると芋が腐るので、極力少なめにあげていこうと思います。
私の建てたハウスでの育苗…。これが吉とでるか凶とでるか…
タラの芽のふかし栽培と併用できるな~


適しているのは、電熱線か、水を入れるタイプの加温器を利用した発芽器。
まあ、ハウスでもできないことはないと思うのでやってみます!


一緒に、1本種に使用するムカゴも伏せ込みました。↓↓↓

去年の秋に収穫して、保存していたムカゴですが、これも切薯種と同様に砂の中に伏せ込みます。

て言うか、このムカゴ↓↓↓ デカいですよね!!


収穫したときデカさにびっくりしました!!
種にするのは、なるべく大きなムカゴを選んでいますが、こんなのは初めて見ました。(笑)

調べたら、ムカゴは、日に当たらない方が大きく成長するようです。
きっと、ず~~っと葉っぱの裏に隠れていたんでしょう。
恥ずかしがり屋さんめ。(笑)
コイツは立派な種になりそうです。


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無事に芽を出すことに成功しました


初めてのふかし栽培だったので、ちゃんと芽が出るか不安でしたが…
現在はこんな感じ。↓↓↓



予想してた通り、駒木が小さかったので、芽も小さいですが

これは成功



(もちろん商品にはなりませんが…

タラの芽は、植え付けて2年目以降が収穫らしいです。やはり、駒木が大きくないと大きい芽は出ないんでしょうね~。
かたち的には食べごろだと思います。

参考書には、『日光に当てると葉が開くので、状況を見ながら遮光率の調整を行う。』
と、ありますが、天然タラの芽は直射日光に当たってるけどな

って思います。ふかし栽培で直接水に駒木をつけてるから、吸水率が大きく葉が開くのが早いのでしょうか。
ちなみに、畑のタラの木達も見に行きましたが、
こちらはまだ変化なし。↓↓↓

1本だけ、なんか頑張ってるのがありました。↓↓↓


こいつらは別の畑に植え替えて、来年に2年生駒木として活躍してもらいます。

栽培に成功したタラの芽たち。後は味ですね!

もうちょっと出揃ったら試食してみます!(^^)

服からなにからべっちゃべちゃ。
今日は、自然薯のパイプを埋設する溝を掘らねばなりません。
本来ならば、雨の日は畑での機械仕事はお休み。
土がぐちゃぐちゃになったり、車のタイヤが埋もれたりして仕事できないのです。

しかし、私、機械をリースしてましたので…。
やらねばリース代がもったいない。


大雨ならもちろん中止してましたが、小雨の予報だったので…
掘ってしまえ!


この溝に、後から山土を入れたパイプを仕込んでいきます。

深く掘り過ぎるとパイプ内に水が溜まったりするのでダメ。

排水の悪い畑では、高畝にして管理します。
以前はスコップや鍬で掘ってましたが、生産量が増えると、とても無理。

ミニユンボを借りて掘ってます。
ドロドロになりながら、溝堀り完了!


すぐにパイプを入れたいのですが、晴れた日に少しずつ作業していきます。

なんせ、作業員が私しかいないので…

いや~。それにしても雨に濡れて寒かった…
よし、風呂入ってビール飲もう。

それは、パイプ内に入れる山の土。

自然薯をパイプ栽培する農家さんは、このパイプ内に入れる土にはこだわると思います。

同じ品種であっても、色や味が微妙に違ってきます。
もちろん、パイプの中以外の畑の土も重要です。

芋の食べる部分は、パイプ内に育ち、肥料分などがあると、そこで芋が分岐したり、曲がったりしてしまいます。
天然の自然薯が分岐していたりするのはそこに肥料分があったのかもしれません。
(一概には言いきれませんが…)
ですから、根っこの生える畑の土には肥料を効かせて、イモの育つパイプ内には肥料分が少なく、害虫や菌の入っていないものと使い分けています。

今日はその私のこだわりの山土を運搬しました。


この土をふるいにかけてパイプ内に詰めます。
過去に色んな土で試しましたが、今んとここの土が最良。


自然薯の風味が良く、きれいな芋が育ちます。

もっといい土はないかと現在も探していますが…
ちなみに…パイプ内に石があったり、肥料分があったり、水はけが悪くて停滞水があるとこうなる。↓↓↓

ちょっと分かりにくいですが、〇のところで何かがあり芋が逆行してしまいました。

石とかではなかったんですけどね…。
何でしょう

もしくはただのひねくれ者か…

ふかし栽培7日目。
タラの芽がちょっと成長しています!


水替えは2日に1回。
気温は、日中にハウスをのビニールを解放してMAX28℃。
夜間は、ヒーターを25℃に設定しても。10℃以上は上がらない。最低は9℃
うーむ…。ハウスのビニールを二重にしないとだめか

しかし、そうすると日中の温度管理が難しい。
よし!このまま様子を見よう。
