山豐農園
~自然薯販売 山菜 野菜の生産日記~
何の仕事でもそうですが、新しいことを始めるというのはやる気や希望と同時に不安もかなり生じます。

農業を仕事にするということは、自分で経営をするということ。
自分で考えて、勉強して、投資して、実行して、利益をだして生きていく。
ということ。
そりゃ不安がない方がおかしい。
悩み事なさそうで、私も不安がたくさんあります。

あ。そうだ、見学に行こう。
思い立ったが吉日。すぐに私より早くに就農していた友人に電話。


電話の相手は、宮崎県小林市の木佐貫 光幸さん。
私の建設学校時代の友人(同級生)です。

彼も最初から農業をしていたわけではなく、サラリーマンから農の道を選んだ1人。
彼のおじいさんがやっていた畑を引き取り、ハウスを建て、新規でイチゴ栽培をしています。
「ちょっと、相談がてら見学に来たいんだけど。」
「今日

もつべきものは友達です。

鹿児島県曽於市から車で約1時間弱。

前々から行きたいと思っていましたが、初めて行きました。

おお!すごい!

連棟式のハウスに苺がびっしり。

大粒の真っ赤ないちご。
品種は"さがほのか"まず香りがいい。


他のいちご農家の見学や、勉強をして、栽培方法にも自信をもって育てていました。
木佐貫君の努力や性格が、おいしい苺を育てるのでしょう。
最近では、カップルや夫婦がいちご狩りに訪れるみたい。


頑張っている友達をみて、私も元気をもらいました!

また遊びにいくからよろしく!(^^)/

小林市北西方"苺一笑"(いちごいちえ)にて。
木佐貫と私。


手順は、
① 芋を切り分ける。
② 消毒する。
③ 切口がカリカリになるまで乾燥させる。
④ 育苗箱に並べてキュアリングする。
キュアリング…。
なんだか癒されそうな言葉です。

キュアリングというのは農業用語で、作物の傷や切口を保護し、腐敗を防ぐ方法。
よくサツマイモなんかでするそうですが、自然薯も切口から腐敗しやすい作物のためこの方法を行います。
自然薯の場合は、昼夜間の温度変化の少ないところで約10日間キュアリングします。

使用したのは川砂で、イモを伏せこみ、全て隠れるまで砂を被せます。
キュアリング中は灌水をしてはいけません。

芋を切ってから乾燥、キュアリング開始までを2~3日かけて行います。よく晴れた日に行うことが条件みたいです。

約30箱ほど作成しました。

ちゃんと傷が保護できたらいいな~


正式な自然薯の『種子』は、雌株にできる、ハナタカメンと呼ばれる雌花の中にあり、食べれるサイズのイモになるまで3~4年かかり、また、雑種になる可能性が高いため、栽培には使用しません。


↑↑↑夏のハナタカメン(雌花)
一般的に種として使用するのは、自然薯のツルにつくムカゴを1年育てて作る1本種と、大きな自然薯を切って分割して作る切芋種。
今回は後者、切芋種を作るべく、出荷せずに畑に植えていた自然薯を掘ります



私は、パイプによる栽培をしています。


家に持ち帰り、自然薯を取り出します!大きいのが入っているか…わくわく。


あ!いいサイズ!


全てこんなサイズだったらいいのだけれど。もちろん小さいのもあります。

なんだか切って種にするのがもったいないような気もするけど。(笑)
自然薯を作り出して今年で4年目(家庭菜園も含む)になるけど、切薯種の芽出しに成功したことはありません。

今年こそはやってやります!



約100g程に切り分け、種にできそうにないものは擂りおろして食べました。


とろろごはん大好き。

おいしかったです!また明日もがんばろう!



自然薯の育苗をする前に、タラの芽のふかし栽培にチャレンジしてみたいと思います!

『ふかし栽培』 とは…

タラノ木を各芽ごとに切断し、おが屑や水につけ、温度管理をしながら芽出しをする方法。
私が、昨年春に種根から育てたタラノ木たち。
はっきり言って失敗です。

原因は全て私が悪いのですが、
① 植付が遅れた。
② 日当たりの悪い土地に植えた為、生育が良くない。
③ 水はけの悪い土地に植えたので、半分は腐った。
④ 草取りをサボったので、雑草が茂り、栄養を草にもっていかれた。
⑤ やらなきゃいけない追肥をしてない。
タラの木は、植付1年目で最低1m以上に育てないといけないらしいのですが…
私のタラノ木は全てそれ以下でした。

もともと商品として栽培していたわけではないので、手抜き管理になってしまったのですが、せっかくなので勉強がてらふかし栽培をやってみます



↑↑↑小さいながら、頂芽は成長しています。

中には、野ウサギ(多分。)に食べられちゃったものもあります。

このタラノ木を、芽を3つほど残して、下から20cmくらいのところで切ります。

昨年20本ほど植えたのに、取れたのはこれだけ…↓↓↓


タラの芽の各節にそれぞれ芽があるので、さらにこの枝を節ごとに切ります。
ほんとは、収量が上がるのは植えてから2年目以降なのですが、まぁ、勉強なので1年目でもふかしてみます!


あとは、切ったタラノ木を水につけて温度管理します。
この、温度管理についてですが、見る書物によってベストな温度が違ったりするので、何を信じるかが重要です。(苦笑)
30℃を超えると腐る。とか書いてあったので、一般的な15℃~25℃の間で管理してみます!

はっきり言って、自身ありません

使用するのは、2cm位の太さのものらしいのですが、そんなものはない!
全て1cm以下。

今回は、ちゃんと芽が出たらOKとしましょう。

初めての経験なので、それすら微妙ですが…

温度管理にはサーモ付加温器↓↓↓ を使用します!


腐るにしろ、芽が出るにしろ、今回しっかり勉強して、次に生かしたいと思います!


アドバイスがあれば是非コメントお願いします!勉強させていただきます!m(__)m

本日作りますのは、育苗箱を置く棚の作成

材料は、廃材の垂木、浅木。

学生の頃から 『空間図形』 とか好きだったので、これくらいの棚であれば図面をひかなくても作れます。


朝から鼻歌交じりでルンルンです!


本日の鼻歌 は…
桑田佳祐 の 『白い恋人達』。
昼前になって気温が上がってきたら、綾香×コブクロ の 『WINDING ROAD』 と、使い分けました。

まぁ、私の鼻歌はどうでもいいんですが、
ハイ! 完成!!

廃材利用なので、見た目は汚いですが。(笑)
2個作って、この前建てた育苗ハウスに入れました。


通路狭っ!!

空間図形は好きでも、こういう空間は苦手。
来週にはいよいよ育苗を開始する予定です!


うちの場合、ほとんどが仲買業者への出荷ですが、ちょっとだけ私が選別をして、地元の直売所に並べさせてもらってました。
今日でサトイモの陳列もおわりか~。と思いながら最後のサトイモたちを持って行ったら、
「待ってたよ!評判いいよ

と、レジのかた。
聞けば、一度買って、「すごいおいしかった。」 と、わざわざ電話で予約していただいたお客様もいたみたい。

すごく嬉しいです!

今季、サトイモに関しては、親父が生産者で、私は手伝いをしていただけだけど、それでもうれしい。
やはり一生懸命育てた野菜を、おいしいと言っていただけるのが、農業の一番の喜びだな。と、改めて実感しました。
これからもそんなお声を聞けるように一生懸命頑張っていきたいと思います。
買っていただいたお客様、ありがとうございました!


以前から計画書の書式などを聞きに、ちょこちょこ挨拶には行っていたのですが、今日は、市の農業振興課の課長補佐と、県の農業普及課の技術主査との打ち合わせ。
作成した経営計画書(まだ完全には出来上がっていなかったですが…

聞かれたのは主に 『将来のビジョン』 就農後、1年目から、2年目はどうゆう風にして、5年目にはどういう風にしたい。という具体的な計画です。
これに関しては書類にも記入していましたし、テキパキ答えられ、私の思いは十分に伝えることが出来ました。

足りなかったのは、商品の出荷先と売上。
私が作りたい商品は、自然薯、タラの芽、フキといった、山菜を主とした農業。
過去に家庭菜園で作っていたのもこの品。
家庭菜園で作る分にはよかったのですが、専業として大量に生産した場合の売り先が現段階で確保できていない。というところを突っ込まれました。

もちろん、青果市場であれば大量に出荷できるのですが、今の私の手持ちデータにその相場の情報はありませんでした。
それと、計画は良いが、鹿児島県自体に自然薯等の生産例が少なく、指導員としてサポートできない。とのこと…

タラの芽に関しては、もっと生産農家が少ない…。趣味でやっている人はたくさんいるのですが…

もちろん、私が今までやってきたように、独学で勉強して頑張るのは私の自由。
でも、農業を仕事にするにあたって、やはり、県や地区との繋がりは大切であり、出来ればサポートしてもらいたい。
独学でいいものを作る。というのは、カッコよく思いますが、単独行動は孤独です。
もちろん、鹿児島県で山菜を生産している農家さんもゼロではないので、まずはその方々を訪ねて、繋がりをもちたいと思います。
就農審査会は7月みたいです。もっと早いかもしれないって言ってたけど…。
またデータを収集してリベンジします




いい名前です…

この、称号を手に入れるには、日本園芸協会の野菜講座の全過程を終了する必要があります。
はっきり言って、受講料がお高い…

まぁ、講座だから、このくらいするのかな

あたくし、迷いに迷って、昨年8月に申し込みました。
届いたのは、4冊のテキスト。
・基礎編
・栽培収穫編(葉茎類)
・栽培収穫編(果菜・根菜)
・家庭菜園編/販売編

この教科書!勉強になりました!


いろんな野菜の栽培方法や、植付時期、収穫方法が載っているので、専門以外の野菜でも知識をつけることが出来ました。

講座は、このテキストを読んで勉強し、課題(テスト)を提出するというもの。
難しくはありません。真面目にやれば、取得できる資格です。

私も、テキストを読み、「ほぉ~。」とか、「へぇ~。」とか言いながら、実際にいろんな野菜を植えてみたりもしました。

この教科書は、今後も読み返し、いろんな野菜にチャレンジしたいと思います。

先月、全ての課題を提出し、晴れて私も 『美味安全野菜栽培士』 になることが出来ました!


この資格、どう生かすかは自分次第。
せっかくいい称号を頂いたので、その名に恥じぬよう、おいしくて安全な野菜を作っていきたいと思います!



私が育てている自然薯は、毎年購入している芽出し処理済切芋苗と、山から採取した優良なムカゴから育てた一本苗のみ。
ムカゴを約1年育てて、一本苗を作るのは、割かし簡単です。

しかし、自然薯を切って苗にする切芋種は、ちょっと難しい。
温度管理が必要なのです。

切芋種の長所は、
・一本種より扱いが簡単。
・芽出し処理をするので、発芽が確実。
・一本種より太くて立派な自然薯ができやすい。(…気がする。)
など。

しかし、今のところ切芋種の芽出しに成功したことはありません…

今まではサラリーマンとの兼業だったので、農業をする時間に限りがあり、(言い訳か


しかし!今年こそはしっかり自分で芽出しをやってみたいと思います!

温度管理には、色々方法がありますが、私はハウス育苗を選びました!

理由は、私はタラの芽のふかし栽培もやってみたいので、ハウスがあると併用できるから。

それだけ。

ハウスと言っても、簡易ハウスですが…。
建てる場所は、うちの庭で最も日照時間が長い、ココ↓↓↓

うん!雑草だらけ!(笑)

雑草の処理に約半日かかりました。

夏になって地面から草が生えてきたら大変なので、去年使ったマルチを再利用して地面に敷き、雑草対策を施し、骨組みの組立。


職業訓練校で、大きなハウス組立も経験済みだし、説明書を見ながら簡単に作れました!


他の作業をしながらだったので、完成は夕方になってしまったけど…
My育苗ハウス完成!!


初めての育苗ハウス。

今夜はここに泊まりたいと思います。
嘘です。帰って自分の部屋で寝ます。
聞けば、20年ほど前に、分けてもらった野ブキのようです。
今年は、このフキの生えている場所に、育苗陽の簡易ハウスを建てる予定なので、フキたちに引っ越してもらうことにしました。


ちょうど、このフキを増産しようと考えていたので、根を傷めないように、慎重に堀上げます。


う~ん。絡まってるし、ヘタするとポキポキ折れる。
でも、思ったよりいっぱいあるぞ!苗を買うと高いからね!ラッキ~

って感じで掘ってたら、ひょっこり親父が覗きに来て、
「…。それ、フキじゃなくてミョウガじゃねーか

…。マジか!?

匂いを嗅いでみたら、確かに "ミョウガ" っぽい匂いがする。
フキと絡まってたので全然わからなかった…

↓ 左がフキの地下茎。右はミョウガの地下茎。

でも、ミョウガもおいしいからね!


この際だからミョウガも植えちゃおう。 と、作業続行。
ほんとにミョウガなのかはわかりません。(笑)
ミョウガっぽいというだけですが、とりあえず植えてみます。
暖かくなって、フキでもミョウガでもない、ただの雑草が生えてきたら、みんなで笑いましょう。

フキは、私の勉強結果によると、地下茎を20cm程度に切って植付け、その植付時期は9月が最適。
9月か…。まだ長いな…ぜっかく掘るんだから、もう根を切って植えたいけど、しょうがない。9月になるまで株のまま畑に植えておこう。

ってのが昨日の晩の勉強結果。
さっき、改めて調べてみたら、3月に根を切って植えてもいいみたい!
Oh!モウゼンブウエチャッタヨ!

…まぁ、私の勉強不足なんですが…

せっかく畝も立てて植えたのに…
また植えなおした方がいいな。


なんて日だ!!